数々の巨大ロボットアニメを世に送り出してきた東映アニメーションが満を持して送る劇場用作品。「機動戦士ガンダム00」の水島精二監督と「魔法少女まどか☆マギカ」の虚淵玄氏(ニトロプラス)がタッグを組んだ本作は、二人にとって初のオリジナル劇場作品として2014年に公開され大ヒットを記録、数々の賞を受けた。肉体と魂、人と社会という対比で語られる人類革新がテーマのストーリーは、SF作品として正に王道。その物語をセルルックなフル3DCGという野心的な方法で表現し、凄烈な映像は視聴者を圧倒する。2010年代に燦然と輝くSF作品の傑作だ。
人類の多くが肉体を捨て、衛星軌道上にある「ディーヴァ」の電脳世界で暮らす未来――そのディーヴァはかつてない異変にさらされていた。フロンティアセッターと名のる謎の存在からハッキングを受け続けていたのだ。ハッキング元を地上とつかんだディーヴァ保安局は、捜査官たちを地上に派遣。その一人、「アンジェラ・バルザック」も肉の体を身にまとい機動外骨格スーツ「アーハン」を駆り荒廃した地上世界へと降り立った。地上調査員ディンゴとともに調査を開始したアンジェラだが、価値観の違うディンゴと衝突してばかり。果たして二人はフロンティアセッターを見つけ出すことができるのか? そしてフロンティアセッターに隠された謎とは!?