宿命のライバル、アムロ・レイとシャア・アズナブルの対決と、その決着を描いた劇場用作品。
アムロとシャアの対決を縦糸とするならば、横糸には幾重にも折り重なって描かれる人間模様と緻密なメカ描写が加わり、比類無き完成度を誇る作品となっている。
かつてエゥーゴでアムロたちと共に戦ったシャア・アズナブルは、ネオ・ジオン軍を率い、腐敗し続ける地球連邦に対し、宣戦を布告。地球へ小惑星フィフス・ルナを落とす。それに対し、アムロは自らが設計したνガンダムを駆り、シャアとの最後の戦いに挑む。
1988年に劇場公開された「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」のプロット第一稿を元に、監督の富野由悠季氏自らが書き下ろした小説作品。基本的なストーリーは劇場版とほぼ同じものの、結ばれたアムロとベルトーチカをはじめいくつか差異がある。 特に出渕裕氏によって描かれた「Hi-νガンダム」と「ナイチンゲール(サザビー)」は大胆なアレンジが好評を博し、後に立体化。ガンダムシリーズを語る上で欠かせない作品となった。
宇宙世紀0093、ネオ・ジオン軍総帥として再び歴史の表舞台に立ったシャア・アズナブルは、腐敗しきった地球連邦政府を粛正すべく小惑星を地球に落とす地球寒冷化作戦を断行する。シャアを止めるため、アムロはベルトーチカと共に再び戦場に向かう……敵として出会い、仲間として共に戦ったシャアとアムロ――因縁の対決の行方は!?