劇場作品「機動戦士ガンダムF91」に続く作品として、富野由悠季氏による原作を長谷川裕一氏がコミック化。1994年から1997年にかけて「月刊少年エース」(KADOKAWA刊)にて連載された。広がった生活圏と変わらぬ戦争と謀略の渦……そんな過酷な状況の中でも、自らの可能性を信じ未来を切り拓こうとする若者たちの姿を描く本作は、どんな困難も乗り越えて進む主人公 トビアの成長と冒険の物語だ。
フロンティアサイドで勃発したクロスボーン・バンガードの侵攻“コスモバニロニア建国戦争”終結から10年後――シーブックとセシリーたちの戦いは続いていた。遠く離れた木星圏から地球を狙う木星帝国に対し、二人は名前をかえ海賊軍クロスボーン・バンガードとして戦い続けていたのだ。その争乱に巻き込まれた少年トビアと謎の少女ベルナデットの出会いにより、物語は大きく動きだす……!
富野由悠季氏の原作を長谷川裕一氏がコミック化した「機動戦士クロスボーン・ガンダム」と後に続く「機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人」の間を埋める短編集。主人公たちの現在や過去だけでなく、「機動戦士ガンダム」をオマージュした作品も収録されておりサービス満点。ガンダムファンにとってはたまらない内容となっている。
地球圏支配をもくろんだ総統クラックス・ドゥカチ率いる木星帝国と海賊軍クロスボーン・バンガードとの戦いの後――クロスボーン・バンガードは解散し、トビアは仲間たちと共に運送業を営んでいた……そう、表向きは。連邦に追われる身でありながら、トビアは争乱を鎮めるために今日も胸にドクロのレリーフが刻まれたMSで宇宙を駆け抜ける――人はそれを“スカルハート”と呼んだ。
長谷川裕一氏による「クロスボーン・ガンダム」シリーズ第3弾。2006年から2007年にかけて「ガンダムエース」(KADOKAWA刊)にて連載された。成長したトビアとベルナデット、それぞれの決断をしっかりと描きつつ劇場映画のような速いテンポと画面構成でぐいぐいと読者を引き込んでいく骨太の展開は、まさに長谷川裕一氏の真骨頂。大冒険活劇と呼ぶにふさわしい作品だ。
木星帝国との苛烈な戦い“木星戦争”から3年——総統ドゥカチの遺した最後の計画“神の雷”が発動されようとしていた。それは地球から6億キロの彼方にある木星のコロニーレーザーで地球を狙い撃つ悪魔の計画だった! 計画の全貌を知ったトビアたちクロスボーン・バンガードだが、敵ははるか彼方6億キロ先……タイムリミットは2週間、通常の方法ではたどり着くこともできない。果たしてトビアたちは“神の雷”計画を阻止することができるのか!?